マルチリンガルの悩み、二言語以上まざった場合とても疲れる=解決法はあるか?
私は関西弁をはじめ、東京弁、英語、中国語と初級の広東語を話すマルチリンガルなのですが、会話をする場面で二言語以上が混ざりあった場合、とても疲れることに 、かなり前ですが気が付きました。
今香港に住んでいますので、複数の友人と一緒の場合、それぞれの個人の一番話せる言葉が重なりあわないことがあります。
香港人の友人Aは広東語ネイティブで中国語と日本語が問題なく話せる。でも、英語は苦手。
香港人の友人Bは広東語ネイティブで中国語も話せますが、日本語は全く話せない。英語は中国語と同じレベル。
友人Aと私が2人の時はいつも日本語で話します。
友人Bと私が2人の時は中国語と英語をスイッチしながら話します。
3人は仲が良くてたまに一緒に遊ぶのですがその場合は最大公約数の共通語として使える中国語で話すことになります。
ただ、私の中国語は一応上級レベルまで勉強したものの、レベルで言うと苦労なく話せる英語には及びませんので、伝えきれないような場面も少なくありません。
特に難しい語彙が必要な時はすぐに英語に切りかえてしまいますし、そうすると、友人Aは理解するのが難しくなり、コミュニケーションが円滑にできない状況が生まれてしまうのです。
言葉って本当に複雑なシステム=体系ですのですが、やはり最も基本になるのは語彙力なのかかもしれませんね。
中国語の単語をもっと増強して知識レベルでは英語と同じぐらいまでもっていけるようにしたいなと思います。
多言語がまざった時、脳が疲れるという現象についてですが、個人的な感覚では一言語を処理している場合、もうひとつの言語機能がオフになっているような気がします。
認知科学者の苫米地英人さんは、著書で英語の学び方について脳の神経回路レベルでの英語脳を構築するということを提案しています。苫米地さんは日本語の言語回路、つまり神経ネットワークをオフにして新たに英語の回路を作るべきだと言っています。
脳の中に解剖学的に日本語脳、英語脳、中国語脳と物理的にできるわけではなくて、それぞれの神経ネットワークが発達すると説明しています。
私が広東語で一生懸命話している時に急に中国語や英語に切り替えられると頭がすごく疲れる感じがするかということについて、この説明だと腑に落ちますし、納得できるのです。
難しい話をしなくても、単に広東語の語彙も文法も発音もまだまだのレベルなので、処理に膨大な労力を必要としているとも考えられますね。
いずれにせよ、単語をもっと覚えることが解決につながりそうです。
みなさんも似たような経験はあるでしょうか。もしあれはシェアしていただけるとうれしいです。